家庭教師と学習塾の違いは?それぞれのメリットとデメリットについて!
「子どもには、よりよい学習環境を与えてあげたい」と考えるのが親心ですよね。家庭教師と学習塾、どちらが子どもに合うのだろうかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、家庭教師と学習塾それぞれのメリットとデメリットを解説しています。子どもに適した学習環境を選びたい人は、環境選びの参考にしてください。
家庭教師を利用するメリット
リラックスして学習できる
講師と1対1なので、周りに気を取られることがなく勉強に集中しやすいところが大きなメリットです。また、自宅なので親が近くにいるため安心しやすく、部屋着など身軽な服装でも問題ありません。安定した精神状態を保ちやすく、リラックスして学習できます。
わからないところが質問しやすい
理解できないことがあると、気になって先に進めないという生徒がいます。そのような子にとっては、質問しやすい講師がそばにいることが、何よりも助けになるはずです。さらに、周りに生徒が居ると気を遣ってしまう子でも、1対1なら遠慮なく質問できます。
送迎の手間が省ける
外出の準備が不要で自宅で待つだけなので、送迎に比べると時間を削減できます。たとえば、送迎で往復30分の場合、待機時間も入れると、1日で約45分を費やすことになるでしょう。送迎を担当する家族は、この時間を他のことに使えるようになります。
時間割設定の自由度が高い
週単位の時間割や欠席分の振替日時は、講師と生徒の都合だけで決められるので、日時設定の相談もしやすくなります。送迎が必要な場合は、送迎を担当する家族の都合も合わせなくてはいけないので、振替日時の相談で難航することもあるでしょう。家庭教師ならそのようなことがないため、希望する日時に設定しやすくなることが多いようです。
家庭教師を利用するデメリット
受講料が高い
1対1の形式で講師の交通費も含まれるので、講師が大学生であっても受講料は高額になってしまいます。プロ家庭教師はさらに高額になり、学習塾の2倍以上の金額になる場合もあるようです。長期間利用する場合は、1年間の総額の見積を提示してもらうとよいでしょう。
緊張感を保つのが難しい
いつもの勉強部屋なので、生徒がリラックスしすぎて緊張感に欠ける恐れがあります。また、他の生徒が頑張っている様子はわからないので、競争心から意欲が出るなどの効果は期待できないでしょう。
家庭での配慮が必要になる
家庭教師を自宅に迎え入れると、勉強部屋の掃除や整理整頓、休憩時間のお茶菓子など、気を配らなくてはならないことが増えます。送迎が要らないのは便利なことですが、自宅では同居する家族への負担が生じてしまうのです。
学習塾に通うメリット
周りの生徒の刺激を受けるため意欲が続きやすい
塾の教室では、勉強を頑張っている仲間の姿が視界に入ってきます。それがよい刺激となり、意欲が出てきて集中力も続きやすいというメリットがあるのです。とくに成績上位の生徒は競争心が強い子が多く、ライバルを意識して俄然やる気が出てきます。
第3の学習空間で緊張感を保ちやすい
学習塾に通うことになると、そこは学校,自宅に次ぐ第3の学習空間となります。普段と違う場所は特別感があるため、けじめがつけやすいこともメリットです。また塾に通う際は、「これから勉強の場に向かうのだ」という意志を持っているため、教室に着くと学習の心構えができ、速やかに勉強に取り組めます。
意識の高い講師が多い
学生アルバイトは社会での経験がなく不安な面もあるでしょう。しかし、つねに塾長に監視されているため、手を抜かずに指導に取り組むようになります。また、塾講師は生徒情報や指導方法の意見を交換しやすい環境で働いているのです。そのため講師同士が切磋琢磨して、指導者としての意識向上につながるでしょう。
自習などで教室が使える
学習塾は午後2時頃から開いているところが多いようです。テスト直前の部活動休止の期間には、自習用に教室を開放しているところもあります。塾生の特権ですが、塾は集中しやすいという子にとって好都合ですよね。
学習塾に通うデメリット
周りの生徒の学力が気になる
自分よりも明らかに学力の高い子が周りにいると、気後れしてしまう生徒もいます。しかし、学力別にクラス分けされている塾であれば、過度な心配は不要かもしれません。
急な欠席の振替が難しい
欠席の振替日時を決めるときに、周りの生徒の都合も考慮して考えるため、難航することがあります。塾によっては、欠席の振替はしないと決めているところもあるようです。
送迎が負担になる
時間帯が遅いことから多くの生徒は、家族で送迎の担当者を決めたうえで通い続けることになるでしょう。こうなると家族の誰かに負担がかかり、送迎担当者が体調不良になってしまうと、欠席せざるを得ないことも考えられます。
家庭教師と学習塾どちらを選んでも、途中で辞めるのは辛いものでしょう。そのため、決めるときは慎重にならざるを得ません。勉強こそ『継続は力なり』なので、子どもが気持ちよく続けられるかどうかが肝心となります。いま検討している人は、体験授業を受けさせて相性診断をしてみたり、責任者と面談して子どもを第一に考えてくれる人かどうかを見極めたりして、総合的に判断することをおすすめします。