合格を掴み取る!受験対策にも家庭教師が選ばれる理由
多人数に埋もれがちな有名進学塾は、詳細な進捗状況の把握が難しく、わからない問題がわからないまま進んでしまう危険性があります。一方、家庭教師は優秀な人材を選び損なうリスクがあり、これもなかなか難しいところです。ここでは、受験対策に家庭教師を選ぶポイントについて紹介します。
塾や予備校の授業を受けることについて
大手進学塾や有名予備校の授業による受験対策は、講師1名対多人数の生徒という構図になります。わからないところがあっても、他の生徒たちがわかってどんどん授業が進んでいくと、講師に質問する機会を失ってしまいます。
そして、わからない部分がわからないまま、受験日は近づいて来ることになります。生徒の中には、いくら大人数のライバルとなる生徒がいようと、講師対自分という1対1の理想空間を作り上げる力と集中力を持っている生徒は存在します。
そのような生徒にとっては、マンツーマンでやる家庭教師に近い効果を上げることも可能ですが、それにはやはり個人差があります。そして、その個人差にひとりひとり対応する余裕は持っていないのが、大手進学塾や有名予備校なのです。
一番不幸なのは、そんな大手のところで勉強しているのだから大丈夫だと、まるで自分が一流の仲間入りをしていると勘違いしてしまうことです。有名な進学塾に入っていることで安心していては、十分な対策になっていません。勿論、意識するライバルがたくさんできるというメリットはあります。
それをやる気に変えて、正しい勉強法で進めることができれば良いのですが、焦りや不安を煽る結果となり、勉強中も他の生徒の進捗状況ばかりが気になって、勉強や試験に集中できない生徒もいます。メンタルに脆弱な部分がある生徒の場合は、神経症のような症状が出てしまうケースもあります。
受験対策に家庭教師を選ぶことについて
受験生は机に向かっている間でも、いくら集中しているとはいえ、たまにいろいろな雑念が浮かんでしまうものです。受験に失敗したら、自分や家族はどうなるのだろうかとか、こんなことをしていて、自分は遅れているのではないかなどといった不安にかられることがあります。
学校での人間関係で悩んだり、三者面談で担任教師から「お前は志望校を変えた方が良い」などと嫌なことを言われてしまう生徒もいるでしょう。そんなときに、家庭教師がいてくれたら、勉強以外の悩み事も相談することができます。
家庭教師も受験を経験し、学歴社会といわれる世の中の荒波をくぐり抜けて来た強者です。受験生であった頃の自分を思い出し、目の前の教え子が悩んでいたら、的確なアドバイスを与えてくれることでしょう。ある意味、受験生の心理カウンセラーのような役割まで果たしてくれる頼もしい家庭教師がいることも事実です。
大人数を相手にした合理性及び利益性重視の大手進学塾では得られない特典です。受験は、10代にして越えなければならない試練であり、ここで挫折を味わい、その後の人生まで狂ってしまう学生も少なくありません。
受験生は「第一志望に落ちたらおしまいだ」などと勝手に固定観念を作ってしまい、自滅していくケースが多くみられます。第一志望に受からなかったらどういう選択肢があるのか、さらに人生で受験とはどういう意味を持つのかといった大人数型の授業では教えてくれないことも学ぶことができます。
家庭教師を選ぶときに注意すべき点について
マンツーマンで勉強を教える家庭教師に求める条件は、学歴や性格・人間性などいろいろな点があると思います。しかし、一番のバロメーターは、やはり子供の成績が向上しているかどうかです。
志望校判定がいつまでもDやE判定のままだと、どこかに問題があるのではないかと検証してみる必要があります。家庭教師と受験生との相性がバッチリで、勉強も上手く行っているのであれば、おのずと成績は上昇していきます。
高3の秋頃からわずか半年間であっても、必死で取り組めば超一流国立大の合格圏内に入ってくる生徒もいます。それほどに、家庭教師との相性と絆が上手くはまると、信じ難い奇跡が生まれることがあります。
契約した家庭教師が一発で子供にはまったという事例は多くありません。やはり、何度か人を変えて数度目にようやく子供にピッタリの人が現れたというケースが多いのは事実です。人にものを教えるということは難しく、これは一種の才能と言っても過言ではありません。いくら高い学歴を持っていても、教えるのが下手な人はたくさんいます。まさに「名選手名将ならず」です。
親の前で見せる顔と子供の前で見せる顔が違う二面性教師が存在することも事実です。家庭教師と子供が入った部屋は、親から見るとブラックボックスであり、どんなことが行われているのかわかりません。
肝心なのは「2人を信じる」というところから始めることです。子供が楽しそうに学んでいるように見えても、成績が一向に上がらないというのであれば、苦渋の決断を下すのは親の役目です。
素晴らしい家庭教師に運良く巡り会うことができたら、とてもラッキーなことですが、それはなかなか難しいことです。子供は楽しく学習しているように見えても、いざ試験となるとあまり芳しくない成績になっていることを見逃してはいけません。良い家庭教師とは、とどのつまり成績を向上させ結果を出す人物のことです。