家庭教師は交代できる?相性が合わないときの対処法
家庭教師をとるとき「子どもと先生の相性がよくなかったらどうしよう」と不安に思ったことはありませんか?また、実際に家庭教師に依頼してみたけど相性が合わなかったという経験がある人もいるかもしれません。今回は、子どもと先生の相性が合わない原因と、その対処法について紹介します。
先生と合わない原因は?
子どもと家庭教師の相性が合わない理由は、大きく分けて3つ考えられます。
■性格的な相性がよくない
子どもと先生の基本性格が大きく異なり、居心地の悪い関係だと、子どものモチベーションが下がり成績が上がっていかない可能性があるようです。難しいのは、優秀で教えるのが上手な先生が必ずしもすべての子どもにとってよいという訳ではないことです。
家庭教師は、勉強を教えるだけではなく、子どもの個性に合わせたコミュニュケーションをとることが求められます。先生との関係が良好であれば、勉強するモチベーションも高く保つことができ、成績向上につながります。そういった意味では子どもと先生の基本性格や嗜好がどの程度一致しているかは大きなポイントになるようです。
■教え方が分かりにくい、勉強の方針が合わない
勉強の教え方が分かりづらい、授業ペースや勉強方針が子どもに合わないという場合もあります。これは一見すると大きな問題のようにも感じますが、意外と簡単に解決することもあります。家庭教師が、子ども・親側から要望がないため、今の進め方で問題ないと思っているだけの可能性があるからです。
「もう少し簡単な言葉で教えるようにしてほしい」「分かるところはペースを上げて進めてもらって構わない」「教科書の問題を解くよりも受験対策に力を入れてほしい」など子ども・親側から改めて希望を伝えることで、高いレベルで柔軟に対応してくれる先生もいます。
■先生が子どもの志望校対策に詳しくない
志望校合格を目指し、受験対策のために家庭教師に来てもらっている人も多いことでしょう。そのような場合、先生が子どもの志望校の問題傾向に詳しくないことで、不信感につながるケースがあります。これは、家庭教師を選ぶ時点で、その先生の強みと、子ども・親が期待することが合致していなかったため、ミスマッチが発生してしまっているといえます。
希望すればほかの先生と交代できる!
子どもと家庭教師との相性が悪いと分かったときには、希望することで先生を交代してもらうことが可能です。方法は状況によって以下のように分かれます。
■家庭教師会社の場合
家庭教師会社の中から家庭教師を選んでいる場合は、1週間程度と比較的短期間で教師の交代が実現することもあります。家庭教師会社によっては、子どもに合う先生に出会えるまで、何度でも無料で先生の交代に応じると宣伝しているところもあるようです。何度か先生を変えてみて、それでも子どもに合う先生に巡り合わなければ、ほかの家庭教師会社に切り替えてみるというのも一つの方法になります。
■個人契約の場合
個人契約で家庭教師を雇っている場合は、契約を終了したい旨を直接先生に伝えます。しかし、先生に気を遣ったり、次の先生も自力で見つける必要があったりと、労力がかかることは否めません。また、家庭教師会社に在籍している先生は、しっかりと研修を受けている場合が多いですが、個人契約の場合は大学生が軽い気持ちでアルバイトとして行っていることも考えられるため、慎重に次の先生を探していくことが大切です。
そのままにせず相談して解決しよう!
家庭教師と相性が悪いと感じているのであれば、そのままにせず、なんらかの行動を早めに起こすことをおすすめします。
まずは、親子で、家庭教師に求めることは何なのか、現状どこが不満なのかということについて、きちんと分析してみることが重要です。親子で話合いをする中で「丁寧に粘り強く教えてくれる先生がいい」「志望校対策に長けた先生がいい」など、何をもっとも重視するかを明らかにしていきましょう。
一般的に、子どもの成績が目に見えて向上するまでには、通常数か月以上の時間を要するといわれます。家庭教師に子どもの成績アップを求めるのは当然のことですが、成績が上がらないからといってすぐに先生の交代を検討するのではなく、まずは今の先生に相談して要望を伝え、先生を交代せずに状況を改善していけないかを探ってみることも必要でしょう。
そのうえで、やはり先生を交代したいと思う場合には、家庭教師会社や先生に直接その旨を伝えてみましょう。なんらかの提案をしてくれるか、先生の交代に応じてくれるはずです。
いずれにせよ、子どもに合う先生を見つけるには、親子で家庭教師に求めることやもっとも重視することについて明確化しておくことが大切です。そうやって家庭教師選びの軸を持っていれば、次の先生にお願いすることになっても、再び同じ問題が起こる可能性を低くできます。
今回は、家庭教師と相性が合わない原因と、先生の交代方法について紹介しました。成績向上には、先生とのよい相性が重要となるため、子どもの性格や希望に合った人を慎重に選ぶようにしましょう。家庭教師と相性がよくないと感じたら、先生の交代を検討することもできます。今回の記事を、よい家庭教師選びの参考にしてみてください。