うちの子と家庭教師の先生の相性はどう?【チェックポイントリスト付き】
ほとんどの生徒から評判が良くない教師は、やはり教え方が悪く性格まで悪いというのが通例です。家庭教師は、選ぶことが可能ですが、選び方に気をつける必要があります。近い将来、家庭教師がAIに取って代わる時代が到来するかもしれませんが、やはり人にものを教えるという仕事は人間がやるべきかもしれません。
家庭教師にとって生徒との相性とは
子供の習い事のすべてにおいて、マンツーマンでの指導を受ける場合に、教える側と教わる側のお互いの相性は非常に重要です。
ただし、家庭教師の場合は、ピアノ教室やスポーツクラブなどとは違って「受験のための勉強」というどちらかというと子供が取り組むことに消極的で「勉強は嫌いだ」という子供が多いことは事実であり、それでも机に座らせて根気よく教え、さらに成績向上という成果を出さなければならない過酷な試練があります。
子供が自分から好きでやりたい事を伸ばしてあげる指導者とそうでないことを教える指導者の違いであり、後者の場合はそのスキルの差が大きく現れるのと同時に、なかなか最適な人材を発掘することは困難な状況であるのが現実です。そのため、子供が「あの先生とは合わない」と親に訴え、仕方なく何度も先生を替えたという家庭も少なくありません。
家庭教師は報酬をもらっているため、学校の授業と同じことをやっていても意味がありません。ただ、楽しい時間を与えてくれるだけの先生でいいのか、あるいは子供とゲームなど共通の話題があって子供から好かれているから安心なのかという問題があります。
先生は子供の「やる気スイッチ」を押すことができる人でなければなりません。家庭教師が自分の信念に基づいてやって、それがときに厳しいものであっても生徒が応えるという信頼関係が構築されるためには、いくつもの高い壁が立ちはだかっています。
家庭教師を選ぶ際に重視すべき点とは
高学歴の先生か、それとも人間性を重視して選ぶべきか、どちらも備わっていることに越したことはありません。しかし、どちらの要素も備わっている優秀な家庭教師に巡り会うことは奇跡に近いと言えるでしょう。
どの家庭も多少の不満はありながら、少しでも子供の成績が上がっている場合は、そのまま継続しているところがほとんどです。親としては、自分の子供がマンツーマンで他人から個室で勉強を教えてもらうという「人間と人間の関わり」であるため、人選には慎重にならざるを得ません。
何を重視して家庭教師を選べば良いのか、はっきり言えるのは、子供との相性の善し悪しではないでしょうか。毎回先生が家に来る時間が近づく度に、子供の気分が憂鬱になっているようでは、学習の成果を上げることは叶わず、親は無駄に出費していることになります。
学歴が高い先生は確かに知識という面において不満はなく、子供が質問したらすぐに解答への道筋が見えているところは心強い限りです。一方、経験も実績も浅い先生で、質問してもなかなか答えが返って来ない時の2人の間の気まずさは、耐え難くそこから関係性にヒビが入っていくことも少なくありません。
ただし、高学歴の家庭教師は、成績不良な生徒の気持ちを汲み取れない人もいます。先生との相性が合わないと教え方が雑になってしまうことも考えられるでしょう。だからといって、遊び感覚で楽しいばかりの時間でも心配です。知識と人間性のバランスが取れた素晴らしい人材を見つけることは、とても難しいといえます。
あなたの子供と先生との相性は大丈夫?チェックしてみよう!
家庭教師と子供の相性が、他の習い事の指導者との相性よりハードルが高いことは先述しました。さて、あなたの子供と先生との相性は果たして良いのかどうか、次の項目に当てはまる心当たりがある親は要注意です。
【チェックリスト】
質問① 先生が来る時間が近づくと、子供の表情が暗くなる。
質問② 学習時間が終了した後、子供に感想を聞いても「良かった」という言葉が無い。
質問③ 先生が来ている時間以外に勉強している気配がない(勉強に対する向上心が湧かないままであることを表しています。)
質問④ 普段の生活の中で、家庭教師の話題が子供から出て来ない。
質問⑤ 家庭教師をつけて何度か成績表をみているが、向上の兆しがみられない。
これらの項目はすべて指導を受ける子供の様子から判断する項目ですが、先生に対する観察も必要です。
【チェックリスト】
質問① 途中経過や教え方などについて、親にしっかりした説明をしようとしない。
質問② 学習時間が終了したら、そそくさと去ろうとする。
質問③ 子供の勉強中の様子を詳しく教えてくれない。
これらは、教える側に問題があることが多いです。お子様との関係があまり上手くいっていないからこそ、あまり触れて欲しくないために、雇い主である親と話をすることを避けている可能性があります。2人の相性は大事ですが、それをチェックする場合は先生と生徒の両面からチェックする必要があります。
「最高の家庭教師」それはどんな人材のことを差しているのでしょうか。学歴・人間性・礼儀・清潔感・コミュニケーション能力などで五角形を作ってみたところで、どこかに凹みが出てしまうのが人間です。
完璧を求め過ぎず、これらの資質バランスを考えた家庭教師選びがポイントになりますが、他の習い事でいうところの「相性」とは異なることに留意して人選することが大切です。