家庭教師をつけても成績が上がらない!その原因とは
「成績を上げたい」と思ったとき、家庭教師に頼る人は多いのではないでしょうか。家庭教師はマンツーマン指導のため、うまくいけば、大幅な成績アップにつながります。一方で、せっかく家庭教師をつけたのに成績が伸び悩むケースがあるのも事実です。今回は、家庭教師をつけても成績が上がらない原因とその対処法についてご紹介します。
なぜ家庭教師をつけても成績が上がらないのか
成績がなかなか上がらない子どもには主に以下のような原因が考えられます。
学習意欲がない
親が子どもの意思とは関係なく勝手に家庭教師に申し込んだり、勉強を強制したりしている場合、本人はやらされていると感じ、モチベーションは下がるばかりです。本人が「志望校にどうしても合格したい」「苦手を克服してテストで○位以内に入りたい」など、みずから具体的な目標を持つことができない限り、成績の向上は難しくなります。
家庭教師が来る日以外に勉強習慣がない
質の高い家庭教師に習えば、成績は無条件に右肩上がりになると思っている人がいます。しかし大抵のケースでは、家庭教師が自宅に来るのは週1〜2日の数時間です。家庭教師をとっているという事実に満足し、家庭教師の来ない日々の学習習慣が身についていないと、成績が順調に伸びていくことはありません。
家庭教師との相性が悪い
子どもと家庭教師の相性が合わず、成績が上がらないというパターンもあります。子どもはマイペースに教えてもらいたいのに、家庭教師が急いで授業を進めるスタイルをとるなど、基本的なテンポが合わない場合や、子どもは志望校対策を希望しているのに家庭教師が違った勉強を勧めてくるといった、勉強方針に相違がある場合などが考えられます。相性の点で違和感があると、それを解決しない限り成績が上向く可能性は低いでしょう。
自宅に集中できる環境がない
家庭に幼い兄弟やペットがいる場合、不必要な雑音に囲まれて日々勉強することを強いられることが少なくありません。そのような環境下では、集中力が散漫になり、勉強したつもりでも実は身になっていないことが考えられます。また、静かな環境で勉強できる部屋があったとしても、身近にスマートフォンやマンガなどの誘惑がたくさんあることで、勉強から意識が離れてしまっているケースもあります。
成績が上がらないときの対処法
続いて、成績が上がらないときの対処法をご紹介します。
子どもの意識改革を目指す
子どもの学習意欲がない場合には「なぜ勉強をするのか?」という目的を子どもに明確にしてもらうことが大切です。志望校の見学に行くことや、合格した先輩と会話をする機会をもつことで、勉強に対するモチベーションが上がり、成績アップにつながりやすくなります。
家庭教師との関係を見直す
家庭教師との関係を再度見直してみることも効果的です。家庭教師の指導法や勉強の進め方に不満があり、改善を望んでいるのであれば、まずは家庭教師に現状の不満や要望を伝えてみましょう。このとき、できるだけ親子で細かく話し合った内容を伝えることがポイントです。家庭教師にとっても、その子どもに本当に合った指導方法は何なのかを考えるきっかけになり、想像以上に改善が見られる場合もあります。
家庭での学習環境を整備する
家庭での学習環境を整えることも大切です。たとえば、子どもが学習する机を1つに定め、その机の周りには誘惑となるものを置かないようにすることなどが効果的です。また、親が子どもの前でテレビやスマートフォンを見ていると、子どもは集中して学習に取り組むことができません。この機会に親もテレビや携帯とは距離をとった生活をしてみることをおすすめします。
原因をすばやく見つけて解決しよう!
家庭教師をつけても成績が上がらない原因を見つけたら、早めの対処をして、状況の改善が見られそうか、観察することが大切です。状況の改善が見込めない場合、以下のような提案もあります。
家庭教師を変更する
優秀な先生がすべての子どもに合うかというと、必ずしもそうではありません。相性の良し悪しは、基本性格や嗜好など、さまざまな要素が関係して決まるため、見極めがとても難しいのです。現在の家庭教師と相性が合わず、また、話合いをしても改善が見られない場合には、先生の変更を検討してみるというのもひとつの手になります。
良好な親子関係を築く
子どものモチベーションを維持し、成績を上げていくには、良好な親子関係が重要です。成績が上がらない子どもに「勉強しなさい」と怒るのではなく、現状を認めた上で適切な声かけをしていくことで、やる気を引き出すようにしましょう。また、子どもと同じように、何かを勉強する姿勢を見せることで、一緒に頑張るという空間づくりをするのもよいでしょう。
今回は、家庭教師をつけても成績が上がらない原因と、その対策についてご紹介しました。子どもの成績を上げるには、本人のやる気と地道な努力が必要なのはもちろんのこと、家庭教師と家族の適切な支えが必要不可欠です。
それぞれが子どもの成績を上げるという共通の目標に向かって正しい行動を積み重ねられたかどうかが、後に成績に大きく反映されることとなるでしょう。家庭教師をつけてみたけれど、子どもの成績が上がらなくて困っているという人は、今回紹介した原因と対策をぜひ参考にしてみてください。