もし家庭教師を解約したくなったら…その前に知っておきたいこととは?
家庭教師を利用する時には契約をします。単月契約であれば、来月からの契約を結ばなければ自動的に契約終了にできます。ところが長期契約になると、中途解約をしなければなりません。では、中途解約は問題なくできるのでしょうか。今回は、家庭教師の契約を解約する時の注意点について詳しくご紹介します。
クーリングオフ・中途解約のルールについて
家庭教師の契約で、クーリングオフ・中途解約をする時は、どのようになっているのでしょうか?こちらで詳しくご紹介します。
家庭教師を利用する時の契約形態について
家庭教師を利用する時は、大きくわけて次の2つの契約形態があります。単月契約と長期契約です。それぞれご紹介します。
単月契約とは?
単月契約とは、一般的には月謝制の契約で、その月が終わるごとに契約を更新していく契約のことです。単月契約であれば、翌月から利用したくなければ毎月月末には自由に契約を終了することができます。単月契約の場合は、クーリングオフ制度の対象外になります。
長期契約とは?
長期契約とは、一般的には一括払い制の契約で、最低2か月以上の契約になります。長期契約の中にも、毎月月謝払いもあります。共通しているのは、決められた期日までは自由に解約ができないことです。通常は、数か月から1年単位の契約になります。長期契約の場合は、クーリングオフ制度の対象内になります。
家庭教師の利用は特定継続的役務提供になる
家庭教師の利用は、特定継続的役務提供になります。特定継続的役務提供とは、長期間継続して利用しても、効果が個人差によって異なるサービスを提供することです。特定継続的役務提供には、家庭教師・エステサロン・美容医療関係・学習塾など、全7業種が該当します。
特定継続的役務提供に該当すると、クーリングオフ制度の対象になります。そのため効果に疑問があった場合、クーリングオフ対象期間内であれば自由に解約をすることができます。
クーリングオフとは何か?
クーリングオフとは、利用者からの一方的な意思表示があれば、契約の撤回・解除を行うことができる制度のことです。
クーリングオフの期間とは?
クーリングオフの期間は、契約書を作成した日を含め、合計8日間が対象です。1日でも過ぎれば対象外になるのでご注意ください。
クーリングオフをする場合に注意する点とは?
クーリングオフは期間内であれば、一方的に契約を解約することができます。ただし、ひとつ注意点があります。それは必ずクーリングオフ期間内に、解約をした日時を書面で証明する必要があることです。相手業者から、必ず解約を認めた証明書をもらうか、書面で通知した日付を保存しておく必要があります。
クーリングオフをする時には、この点だけは十分注意しておきましょう。なければ法的にはクーリングオフは認められません。
家庭教師の解約時に起こりがちなお悩み・トラブル
家庭教師の契約を解約する時には、どんな悩みやトラブルが予想されるのでしょうか?こちらで詳しくご紹介します。
クーリングオフを拒否されることもある
1つ目は、クーリングオフを拒否されることもあることです。悪質な業者によっては、クーリングオフを拒否することもあります。相手業者がクーリングオフを拒否した時は、すぐに消費生活センターに相談しましょう。
解約することを伝えたら高額な解約金が発生した
2つ目は、解約することを伝えたら高額な解約金が発生したことです。悪質な業者によっては、途中解約を伝えると、解約をさせないように高額な解約金をほのめかしてくることがあります。ただし家庭教師の契約であれば、法律違反になります。理由は家庭教師は、特定継続的役務提供取引に該当するからです。
特定継続的役務提供取引であれば、中途解約する時の上限金額が法律で決まっています。サービス提供前であれば、解約金(損害賠償)の上限は2万円までです。サービス提供後は、利用したサービスの対価相当額+5万円、または1か月分の月謝のいずれか低い方が適用されます。なので、家庭教師の契約を途中解約しても高額な解約金を払う必要はありません。
解約時も安心の家庭教師サービスを選ぼう
もしこれから家庭教師の契約をするならば、解約時も安心の家庭教師サービスを選ぶことをおすすめします。こちらで詳しくご紹介します。
安心できる家庭教師サービスを選ぶには?
家庭教師の業者には、いろんな業者がいます。中には悪質で、家庭教師の質が悪かったり、クレームを聞いてくれなかったり、解約したくても解約させてくれなかったり、解約を伝えると高額な解約金が請求されるというケースもあります。実際、悪質な業者を見抜くことは簡単ではありません。
ちなみに安心できる家庭教師サービスを選ぶには、次の点を確認することで選ぶことができます。
・説明が最初から最後まで丁寧
・人柄が穏やか
・しっかりとサービスの内容、解約に関すること、クーリングオフに関することを説明してくれ、あいまいさがない
ぜひこれらの点を確認して、安心できる家庭教師サービスを見つけてください。
まとめ
今回は、家庭教師の契約を解約する時の注意点についてご紹介しました。家庭教師の契約を解約する時の注意点は、もしもの時は解約がスムーズにできるかです。契約前にはよさそうに見えても、契約後に印象が変わることはよくあります。
そのためいつでもクーリングオフをできるように準備してから、契約をするようにしましょう。そうすることで、家庭教師の契約で不快な目にあわずに済みます。本記事が、家庭教師の契約を解約する時の注意点について詳しく知りたい人に届けば幸いです。